【要点】
・フランスの宇宙企業Unseenlabsが、新型RF検知衛星「BRO-17」および「BRO-20」の打ち上げに成功した
・両衛星は12月2日、米カリフォルニア州ヴァンデンバーグ宇宙軍基地からSpaceXのTransporter-15ミッションで軌道へ投入された
・Unseenlabsの衛星コンステレーションは、船舶が発する無線周波数(RF)信号を宇宙空間から検知・分析する能力を持つ
・AIS(船舶自動識別装置)を意図的に切断した「ダークシップ」であっても、電波放射から位置推定が可能とされる
・今回の衛星追加により、特に石油・ガスプラットフォームや洋上風力発電施設周辺の重要インフラ監視が強化される
・同社は現在、欧州宇宙機関(ESA)のコペルニクス計画関連ミッションにも選定され、2026年以降に監視領域を海域から陸上・宇宙空間へ拡大する計画を持つ
・BROシリーズは世界的な海洋監視需要に対応するための基盤として位置づけられている
・RF検知とは「船舶の通信機器やレーダーが発する電波を衛星で捉え、発信源を特定する手法」

【編集部コメント】
洋上風力、海底ケーブル、パイプラインなど海洋インフラが急速に拡大する一方で、各国のエネルギー安全保障を揺るがす脅威も高度化している。AISを切った不審船の追跡は従来の光学・レーダー衛星では限界があるが、RFという「電波の痕跡」を捉えるUnseenlabsの技術は、そのギャップを埋める役割を果たす。海洋活動の透明性向上に寄与する点で、宇宙技術の社会的価値を示す重要な動きである。

【出典情報】

公式リリース
Unseenlabs Successfully Launched Its New Satellites BRO-20 & BRO-17:
https://unseenlabs.com/en/launches/

参照情報(報道)
World Oil:
https://www.worldoil.com/news/2025/12/2/new-unseenlabs-satellites-boost-rf-detection-for-global-offshore-energy-security/

Space and Defense:
https://spaceanddefense.io/bro-17-bro-20-launch-for-unseenlabs/