【要点】
・英国バーミンガムのアンテナ企業NovoCommsは、次世代アンテナ技術開発のため150万ポンド(約2.8億円)の資金を獲得した。
・本助成金は、英国政府のイノベーション機関Innovate UKが主導する「Contracts for Innovation」プログラムによるものである。
・開発対象は「切り替え可能なアンテナ(Switchable Antenna)」であり、電気的に信号経路を動的に制御する技術である。
・低損失の半導体スイッチを採用することで、従来のアンテナアレイに必要な複雑なプリント基板(PCB)設計を簡素化する。
・これにより、アンテナシステムの製造コストを大幅に削減しつつ、広帯域での性能向上が可能となる。
・同社は、高周波RF半導体を専門とする英Viper RF社と提携し、主要コンポーネントの設計・製造を共同で進める。
・主な用途として、衛星通信、防衛、および次世代通信規格(5G/6G)におけるミリ波通信などが想定されている。
・報道によると、本プロジェクトはすでに開始されており、英国の通信インフラ産業における競争力強化を目指している。
【編集部コメント】
衛星通信の普及において、地上端末(ユーザーターミナル)の高コストと複雑さは大きな障壁となっています。
NovoCommsのアプローチは、高価なフェーズドアレイアンテナの制御を半導体スイッチで代替・簡素化しようとするもので、端末の低価格化に向けた現実的な解となり得ます。
また、英国内の半導体企業(ViperRF)と連携し、設計から製造までを国内で完結させるサプライチェーン強化の動きとしても注目されます。
【出典情報】
公式リリース
なし
参照情報(報道)
Bisinfotech:
https://www.bisinfotech.com/novocomms-secures-grant-to-develop-switchable-antennas/
Microwave Journal:
https://www.microwavejournal.com/articles/45086-novocomms-secures-15m-grant-to-create-next-generation-switchable-antenna-technology