【要点】
・ArianeGroupは、火星探査計画「ExoMars」で使用される後部熱シールドの実物大模型(モックアップ)を受領した。
・模型はフランスの製造企業Loiretechが製作し、12月2日にボルドー近郊のサン・メダール・アン・ジャル施設へ納入された。
・今回の納入は7月の前部シールドに続くもので、これにより機体全体を覆う熱保護システムの検証準備が整った。
・モックアップの表面には、コルクを主成分とするアブレーション材「Norcoat Liège」が塗布される予定である。
・これを用いた試験により、火星大気圏突入時の高温に耐えうる保護材の施工プロセスや性能の初期認定を行う。
・ExoMarsは欧州宇宙機関(ESA)が主導し、Thales Alenia Spaceが全体開発を統括する2028年打ち上げ予定のミッションである。
・報道によると、Loiretechは試験用モデルのみを担当し、実際の飛行モデルの製造は別のプロセスとなる見込みである。
【編集部コメント】
ロシアの離脱による計画中断から再始動したExoMarsですが、ハードウェアの物理的な検証フェーズが着実に進んでいることが確認できました。
特に、かつての着陸機開発でも実績のある同社の施設で、改めて熱保護材の施工技術を検証する動きは、過去の教訓を活かし、2028年の成功に向けたリスク低減を徹底する姿勢の表れと言えます。
ESA加盟国間での役割分担が再構築され、開発が軌道に乗りつつあることを示す好材料です。
【出典情報】
公式リリース
なし
参照情報(報道)
European Spaceflight:
https://europeanspaceflight.com/arianegroup-receives-rear-heat-shield-mock-up-for-exomars-mission/
Space Launch Schedule:
https://www.spacelaunchschedule.com/space-news/arianegroup-receives-rear-heat-shield-mock-up-for-exomars-mission/