【要点】
・ArianeGroupは、新型の観測ロケットシステム「SyLEx」の初打ち上げに成功したと発表した。
・飛行試験は11月28日、フランス南西部のDGA(仏装備総局)ミサイル試験場で行われた。
・SyLExは、防衛技術や科学実験のために設計された準軌道(サブオービタル)ロケットである。
・今回のミッションでは単段式モデルを使用し、ロケット本体および専用発射台の性能検証を完了した。
・同機は最大$600text{kg}のペイロードを搭載し、高度200text{km}text{から}400text{km}$へ到達する能力を持つ。
・本システムはDGAの委託を受け3年未満で開発され、フランス独自の「主権的な」宇宙試験能力を確立するものである。
・今後はより高い高度と速度を実現する2段式バージョンの開発へ移行する計画である。
・報道によると、このロケットは将来的に極超音速滑空体のテストベッドとしても活用される見込みである。
【編集部コメント】
フランスが自国領土内での準軌道打ち上げ能力(サウンディングロケット)を「主権技術」として再整備した点は、安全保障上の文脈で極めて重要です。
特に、開発競争が激化する極超音速兵器(HGV)の実証試験において、他国の射場やシステムに依存せず、機動的にデータを取得できる環境は強力なアセットとなります。
また、欧州内で不足していた「微小重力実験」の手軽なプラットフォームとして、大学や民間企業への開放が進めば、基礎研究の底上げにも寄与するでしょう。
【出典情報】
公式リリース
First successfull launch of the new sounding rocket SyLEx:
https://ariane.group/en/news/successfull-frst-launch-of-the-new-sounding-rocket-sylex/
参照情報(報道)
European Spaceflight:
https://europeanspaceflight.com/arianegroup-launches-inaugural-flight-of-suborbital-sylex-rocket/
SatNews:
https://news.satnews.com/2025/12/02/arianegroup-launches-sylex-sounding-rocket-system/