【要点】
・欧州宇宙機関(ESA)のソフィー・アデノ宇宙飛行士が、2026年の国際宇宙ステーション(ISS)滞在中に新型宇宙服を試験する。
・試験対象となるのは、欧州が独自に開発を進めている船内活動用(IVA)宇宙服のプロトタイプである。
・この宇宙服は、ロケットの打ち上げや帰還時、および船内での緊急時に着用する与圧服として設計されている。
・現在、欧州の宇宙飛行士は米国のスペースX社製やロシア製の宇宙服を使用しており、独自技術の確立が課題であった。
・軌道上試験では、微小重力環境における着用感、可動域、および人間工学的な機能性が重点的に検証される。
・アデノ氏はテストパイロットとしての経歴を持ち、操作性や快適性に関する専門的なフィードバックを行う予定である。
・開発にはフランスの国立宇宙研究センター(CNES)や民間スタートアップ企業が関与しているとされる。
・報道によると、この実証は将来的に欧州が独自の有人宇宙輸送システムを運用するための準備段階と位置付けられる。
【編集部コメント】
欧州は現在、貨物回収船の開発を進めていますが、その先にある「有人化」には生命維持装置や宇宙服といった核心技術の自律性が不可欠です。
米国製の宇宙船で飛行するアデノ氏が、あえて軌道上で欧州製スーツの技術実証を行うことは、ESAが単なる「乗客」から「運航者」へと脱皮しようとする長期戦略の表れです。
技術的独立性を高めることで、将来の国際探査における交渉力を強化する狙いも透けて見えます。
【出典情報】
公式リリース
EUROSUIT:DECATHLON 、CNES、SPARTAN SPACE、MEDES が共同開発した初の宇宙船内用宇宙服プロトタイプ:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000174014.html
参照情報(報道)
Rus Tourism News:
https://www.rustourismnews.com/2025/12/01/french-astronaut-sophie-adenot-to-test-new-european-iva-spacesuit-aboard-the-iss-in-2026/