【要点】
・報道によると、NASAのアルテミス計画に用いるSLSの次世代固体ロケットブースターの地上燃焼試験で、燃焼終盤に異常が確認された。
・対象となったBOLEは、既存ブースター部材の製造終了に備えて更新する5セグメントの固体ロケットブースターで、SLSの将来ミッション向けに開発されている。
・DM-1はBOLEの最初の実機規模の地上試験と位置付けられ、複数の改良要素の性能確認と認証に向けたデータ取得を目的とする。
・試験は米国ユタ州プロモントリーの施設で行われたとされ、SLS用固体ブースターの実証・評価の一環として実施された。
・NASAによると、SLSの固体ロケットブースターは打上げ時の主要推力を担い、各ブースターが毎秒約6トンの固体推進薬を燃焼し、2本で約800万ポンドの推力を生み出す。
・BOLEは複合材ケース、更新された構造・推進薬、電動推力偏向制御(ノズルの向きを電動で制御する仕組み)などを統合する設計と説明されている。
・報道によると、異常を含む試験結果は設計改良と今後の評価に活用される見通しで、BOLEの認証に向けた工程の一部として扱われている。
【編集部コメント】
BOLEはSLSの長期運用を見据え、シャトル由来の既存部材の枯渇や製造終了に対応するための次世代固体ブースター開発に位置付けられる。
DM-1で確認された異常は、実機規模試験で設計課題を洗い出す過程の一部として整理できる。
今後は取得データに基づく改良検討を通じ、将来のSLSミッションに向けた認証作業が進む見通しだ。
【出典情報】
公式リリース
Northrop Grumman Tests Most Powerful Segmented Solid Rocket Booster Ever Built:
https://news.northropgrumman.com/launch/Northrop-Grumman-Tests-Most-Powerful-Segmented-Solid-Rocket-Booster-Ever-Built
参照情報(報道)
MSN:
https://www.msn.com/en-us/video/news/nasa-artemis-rocket-booster-suffers-anomaly-during-test/vi-AA1RvXq1