【要点】
・中国は2025/11/30に改良型長征7号(中国の中型液体ロケットの派生型)で試験衛星「実践28号」を海南省の文昌宇宙発射場から打ち上げ、所定の軌道への投入に成功した。
・報道によると、実践28号は目的が公表されていない試験衛星と位置付けられている。
・同打ち上げは長征シリーズの通算611回目の飛行と伝えられた。
・同週、民間企業の藍箭航天(LandSpace)は再使用ロケット朱雀3号(1段目を回収して再利用する設計)の2025/11/29の初飛行計画を不可抗力により延期したと報道された。
・朱雀3号は液体メタンと液体酸素を使う大型液体ロケットで、大型衛星コンステレーション(多数の衛星を連携させる通信網)向けの高頻度打ち上げを想定した低コスト化を目指すとされる。
・報道によると、朱雀3号の離陸質量は約570トン、全長は約66メートル、低軌道(LEO、高度2,000text{km}$以下の低軌道)への運搬能力は$18.3トン以上とされる。
・実践28号の打ち上げ成功と朱雀3号の延期報道は、中国が国家ロケットと商業ロケットの双方で打ち上げ能力と再使用技術の整備を進める動向の一端を示した。
【編集部コメント】
中国は長征シリーズによる国家主導の衛星打ち上げと、民間企業による再使用ロケット開発を並行して進めている。
実践28号の打ち上げ成功と朱雀3号の首飛行延期は、国家と民間の役割分担の下で高頻度打ち上げ体制を整える取り組みの一部として位置付けられる。
【出典情報】
公式リリース
朱雀三号遥一运载火箭飞行试验任务完成第一阶段工作:
https://www.landspace.com/news-detail.html?itemid=65
参照情報(報道)
SpaceNews:
https://spacenews.com/china-launches-classified-shijian-28-spacecraft-reusable-zhuque-3-rocket-faces-delay/
联合早报:
https://www.zaobao.com.sg/realtime/china/story20251129-7891614