【要点】
・市場調査会社Straits Researchは、宇宙軍事化市場に関する最新の市場規模と予測をまとめたレポートを公表した。
・同社によると、世界の宇宙軍事化市場は2025年に約608億6000万ドルで、2034年に約1088億4000万ドルへ拡大し、2026から2034年の年平均成長率は$7.7%$と推計された。
・宇宙軍事化は、防衛目的で衛星や対衛星能力を整備する動きで、同社は防衛衛星インフラやASAT(対衛星兵器、人工衛星を無力化する兵器)への投資増が需要を支えると説明した。
・地域別では北米が2025年に36.28%$で最大シェアを占め、アジア太平洋が$2026text{から}2034年に最も高い成長率$9.84%$になる見通しとされた。
・システム別では防御型宇宙システム(衛星防護や警戒監視などの防衛用途)が2025年に$41.72%$で最大シェアとされ、抑止力と宇宙状況把握の強化が背景と説明された。
・技術別では衛星ベースシステムが2025年に$40.67%$で最大シェアとされ、DEWs(指向性エネルギー兵器、レーザー等で攻撃・妨害する)やEW(電子戦、電波を用いた妨害・防護)、サイバー防護の統合が進むとされた。
・同社によると、米国の市場規模は2024年に224億5000万ドル、2025年に246億8000万ドルと見込まれ、政府防衛機関が主要な需要主体の一つと位置付けられた。
・同社は市場制約として、宇宙空間への軍事資産配備に関する国際規制の実効性不足を挙げ、既存の枠組みでは新型の対衛星能力への対応が十分でないと指摘した。
【編集部コメント】
本件は、主要国が宇宙を安全保障領域として重視する流れの中で、衛星防護や対衛星能力、関連する電子・サイバー防護への投資拡大を市場規模として整理したものと位置付けられる。
地域別・システム別の内訳を示すことで、欧米主導の成熟分野とアジア太平洋の伸長分野という構造を俯瞰する材料を提供している。
【出典情報】
公式リリース
なし
参照情報(報道)
Straits Research:
https://straitsresearch.com/report/space-militarization-market