【要点】
・報道によると、トルコのFergani Spaceは国産の軌道遷移機FGN-TUG-S01の宇宙ミッションを開始した。
・同機は2025/11/28に米国のバンデンバーグ宇宙軍基地からSpaceXのFalcon 9(Transporter-15)で打ち上げられ、打上げ約81分後にロケットから分離したとされる。
・軌道遷移機(人工衛星を別の軌道へ運ぶ宇宙タグ)は、衛星の運用軌道への移送や寿命延長を担う装置であり、FGN-TUG-S01はトルコ初の国産機と報じられている。
・同機はハイブリッドロケットエンジン(固体燃料と液体または気体の酸化剤を組み合わせる推進方式)を軌道上で作動させる試験を計画しているという。
・報道によると、低コストかつ安全性を重視した同推進系により、衛星を異なる軌道へ移送し、ミッション寿命を延ばす能力の実証を目指す。
・同機には飛行コンピュータ、アビオニクス、電力分配装置、熱制御などの主要システムが搭載され、いずれも同社で国内開発されたとされる。
・FGN-TUG-S01は同社の衛星を約$500text{km}の低い軌道から1,000text{km}$超の高度へ移送する想定で、トルコの国産測位システム「Uluğbey」や将来の衛星コンステレーション構想の基盤になると報じられている。
【編集部コメント】
トルコの民間企業が国産の軌道遷移機を実証する動きは、衛星の軌道変更や寿命延長を自前で行う能力の確立に位置付けられる。
将来の国産測位システム「Uluğbey」や衛星コンステレーション構想の技術基盤を積み上げる段階とみられる。
米国のライドシェアを活用した点は、段階的に能力を獲得する現実的な投資手法を示す。
【出典情報】
公式リリース
Fergani’s Historic Leap:
https://www.baykartech.com/en/press/ferganis-historic-leap/
参照情報(報道)
Daily Sabah:
https://www.dailysabah.com/business/tech/turkiyes-1st-domestic-orbital-transfer-vehicle-begins-space-mission
News.az:
https://news.az/news/turkiye-launches-first-homegrown-space-tug