【要点】
・Blue Originは、Optimum Technologiesの光学ペイロードCaracalを宇宙タグBlue Ringの初号ミッションに搭載すると発表した。
・Blue Ring初号ミッションは2026年に打ち上げられ、GTO(静止トランスファー軌道、静止軌道へ移るための楕円軌道)へ投入後、GEO(静止軌道)で追加運用を行う計画だ。
・同ミッションは、宇宙空間の状況把握(衛星やデブリの位置・挙動を監視する取り組み)としてGEOでの追跡・監視と物体特性評価を同時に実証する狙いと報道されている。
・Caracalは、軌道上の他衛星や物体を撮像・追跡する光学センサーで、オンボード画像保存、物体検出アルゴリズム、受動型熱制御(機械駆動なしで温度を保つ設計)を備えるとされる。
・Caracalは米宇宙軍TacRS(戦術即応宇宙、短期間で任務に対応する衛星運用構想)向けに開発された技術を基盤としており、2026年打上げ予定のVICTUS SURGO関連ハードウェアを活用する。
・Blue RingにはScout SpaceのOwlセンサーも同乗し、複数の光学ペイロードでGEOの監視任務を示す構成だ。
・Blue Ringは13基のESPAポート(複数ペイロードを取り付ける標準化接続部)で最大約$4,000text{kg}の搭載を想定し、電気推進と化学推進で少なくとも3,000text{m/s}$のデルタV(軌道変更に使える速度余力)を持つとBlue Originは説明している。
【編集部コメント】
BlueOriginが推進する軌道上輸送・運用プラットフォーム「BlueRing」は、静止軌道での宇宙空間の状況把握を商業ベースで提供する構想の一環として位置付けられる。
米宇宙軍のTacRSで培った光学センサーを民間ミッションに展開し、複数ペイロードを同時運用する能力を示す点が、次世代のGEO監視サービス拡大に向けた実証となる。
【出典情報】
公式リリース
Blue Ring to Become First Fully Commercial Space Domain Awareness Mission in GEO with Optimum Technologies’ Sensor:
https://www.blueorigin.com/news/blue-ring-optimum-technologies-sensor
参照情報(報道)
Orbital Today:
https://orbitaltoday.com/2025/12/02/blue-origins-new-blue-ring-to-carry-caracal-on-first-flight/
NASASpaceflight.com:
https://www.nasaspaceflight.com/2025/12/blue-origin-update/