【要点】
・スイスのWISeKeyと子会社SEALSQ、WISeSat.Spaceは2025年12月1日、新しいWISeSat衛星の打ち上げ成功を発表した。
・同社発表ではSpaceXのFalcon 9によるTransporter 16で軌道投入したとしている。
・報道によると、WISeSat.Spaceに関連する実証はFalcon 9のTransporter-15ライドシェア(複数衛星の相乗り打ち上げ)で2025年11月28日に実施されたとされる。
・新衛星はWISeSatの安全通信コンステレーション(多数の衛星で構成する通信網)を拡大し、低電力IoT(小さな機器が通信する仕組み)向けサービスを世界で強化する狙いという。
・SEALSQのポスト量子暗号対応チップ(量子計算機でも破られにくい暗号技術)とWISeKeyのルート・オブ・トラスト(機器の真正性を保証する基盤)を組み合わせ、産業用途や重要インフラの通信保護を想定している。
・衛星はソフトウェア無線(SDR、ソフト更新で通信方式を変更できる無線)を採用し、より高いデータ伝送能力と柔軟な運用を目指すとしている。
・同社によると、地球観測や防衛用途を見据えた指令認証や暗号化テレメトリ(衛星の状態データ)の機能も強化する。
・地上系はスペインのラ・リネアに専用アンテナを設け、スイスでの追加設置も計画しているほか、次の打ち上げは2026年初頭に量子安全鍵配布(暗号鍵を安全に配る仕組み)やSEALCOINを用いた宇宙-地上取引の拡張を目指すという。
【編集部コメント】
WISeKeyグループは半導体、衛星、暗号技術を統合し、宇宙を活用したサイバーセキュリティ事業を拡大している。
ポスト量子暗号の実装やトークン実証は、IoT機器の増加と将来の暗号更新需要に対応する取り組みとして位置付けられる。
小型衛星ライドシェアの活用により、段階的にサービス検証を進める構図だ。
【出典情報】
公式リリース
WISeKey, SEALSQ and WISeSat.Space Successfully Launch Their New Satellite Aboard SpaceX Mission:
https://www.wisekey.com/press/wisekey-sealsq-and-wisesat-space-successfully-launch-their-new-satellite-aboard-spacex-mission/
参照情報(報道)
Markets Insider:
https://markets.businessinsider.com/news/stocks/wisekey-sealsq-and-wisesat-space-successfully-launch-their-new-satellite-aboard-spacex-mission-1035605211
Via Satellite:
https://www.satellitetoday.com/launch/2025/12/01/spacexs-transporter-15-customers-confirm-signal-acquisition-after-rideshare-launch/