【要点】
・IHIは2025年11月28日(米国現地時間)、超小型衛星IHI-SAT2を米国カリフォルニア州のバンデンバーグ宇宙軍基地からSpaceXの相乗り打上げ(Transporter-15)で打ち上げた。
・IHI-SAT2は6UのCubeSat(規格化された超小型衛星で、6Uは約10×20×30cm)で、IHI向けにKongsberg NanoAvionicsが製造した。
・2025年12月12日の報道によると、衛星は分離後まもなく双方向通信を確立し、軌道上での初期運用に入った。
・搭載するハイパースペクトル(多数の狭い波長帯で光を測る分光観測)により、樹種判別、成長状態、病害の兆候などを従来の可視画像より細かく把握することを狙う。
・取得データは、IHIと住友林業の合弁であるNeXT FORESTでの森林管理や画像解析に活用し、森林資産の評価やカーボンクレジット(温室効果ガス削減・吸収量を取引可能にした証書)に関する取り組みに役立てる計画とされる。
・IHIは本衛星で、ハイパースペクトル観測・解析技術に加え、衛星運用の知見を蓄積し、将来の地球観測衛星コンステレーション(複数衛星の運用体制)につなげる方針を示した。
・IHIはIHI-SAT2の運用期間を3年としており、世界各地의データ取得と解析手法の高度化を進めるとしている。
【編集部コメント】
森林管理とカーボンクレジットの実務に直結する分光データを、衛星取得から解析まで一体で検証する取り組みと位置付けられる。IHIが掲げる衛星運用ノウハウの蓄積と将来の地球観測衛星群構想に向けた技術実証の一例として整理できる。
【出典情報】
公式リリース
Successful Launch of Ultra-Compact Hyperspectral Satellite “IHI-SAT2” -Promoting Forest Management and Carbon Credit Businesses through Advanced Satellite Data Utilization-
参照情報(報道)
SpaceDaily
NanoDaily