【要点】
・インド工科大学ボンベイ校(IIT Bombay)のインキュベーション組織「SINE」が、新たなVCファンドを立ち上げた。
・ファンド名は「Y-Point Venture Capital Fund」で、総額25億ルピー(約3000万米ドル)規模となる。
・主な投資対象は、宇宙技術、防衛、AI、気候変動対策、ライフサイエンスなどのディープテック分野である。
・ディープテックとは、高度な科学的発見や工学技術に基づき、実用化に時間を要する革新的技術を指す。
・特にIITやその他のトップ研究機関から創出される、研究開発主導型のスタートアップを重点的に支援する。
・プレシードからシードステージの企業に対し、1社あたり最大1億5000万ルピーを投資する計画だ。
・報道によると、今後数年間で約25〜30社の初期段階企業へ資金供給を行う予定である。
・技術の「ラボから市場へ」の移行を加速させ、インド発の技術系企業をグローバル市場へ送り出すことを目的とする。
【編集部コメント】
インドにおいて、学術機関が主導して大規模なディープテック特化型ファンドを設立するのは画期的な動きだ。これまで宇宙・防衛分野のスタートアップは、技術開発のリスクが高く回収期間が長いため、民間資金の調達に苦戦する傾向があった。本ファンドは、大学の研究成果を直接的に商業ベースへ乗せるパイプラインとして機能し、インドの宇宙産業における「大学発ベンチャー」の存在感を飛躍的に高める可能性がある。

【出典情報】
公式リリース
SINE, IIT Bombay Launches India’s First Incubator-Linked Deep Tech VC Fund Worth INR 250 Crore
IIT Bombay sets Global Ambition with New Strategy Plan and launches India’s First Incubator-Linked Deep Tech VC Fund
参照情報(報道)
India Today