【要点】
・スペインの技術多国籍企業GMVが、欧州宇宙機関(ESA)と新たな開発契約を締結した。
・契約はESAの航法イノベーション支援プログラム「NAVISP」の一環として行われる。
・プロジェクト名は「BEACON」で、Cバンドを利用した高度なナビゲーション用アンテナと受信機を開発する。
・英国のラフバラー大学(Loughborough University)と提携し、18ヶ月間でシステムを構築する予定である。
・契約総額は80万ユーロ(約85万米ドル)とされている。
・本システムは、低軌道(LEO)衛星からの信号を活用し、従来のGNSSが苦手とする環境での耐干渉性を高める。
・GMVのソフトウェア無線技術「XRC」と、大学が開発するコンパクトなアンテナアレイを統合する。
・将来的なESAの「FutureNAV」プログラムやLEO-PNT(低軌道測位)ミッションへの技術適用を目指す。
【編集部コメント】
本件は、GPSやGalileoといった既存の測位衛星システム(MEO/中軌道)への依存リスクを低減し、より強靭なPNT(測位・航法・タイミング)インフラを構築しようとする欧州の戦略的な動きの一つだ。特にCバンドの活用やLEO衛星との連携は、都市部や紛争地帯など電波干渉が激しい環境下での運用維持に不可欠となる。GMVはすでにESAのLEO-PNT実証ミッションを主導しており、今回の受信機開発によって、衛星側と地上側の両面で技術的優位性を固めつつある。

【出典情報】
公式リリース
GMV in the UK advances resilient satellite navigation with new BEACON beamforming capability
106 bis – BEAMFORMING USER ANTENNA FOR WIDEBAND RADIONAVIGATION SIGNALS IN C-BAND
参照情報(報道)
Via Satellite
UKspace