【要点】
・オーストラリアの宇宙・防衛メディアが、同国のPNT(測位・航法・タイミング)分野の重鎮であるアンドリュー・デンプスター教授へのインタビューを公開した。
・オーストラリア航法学会(AIN)と国際GNSS協会(IGNSS)が組織統合を行い、業界団体の再編が完了したことが明かされた。
・新体制下での初の主要イベントとして、「PNT 2026カンファレンス」が2026年2月4日から6日にシドニーで開催される。
・会議の主要テーマには、GNSSの脆弱性を補う「センサーフュージョン」や、低軌道衛星を活用した「宇宙ベースPNT」が据えられている。
・サイバーセキュリティの脅威が増大する中、航空、海洋、農業、鉱業といった重要インフラにおける測位データの強靭性(レジリエンス)確保を議論する。
・デンプスター教授は、AINの新設PNT小委員会を主導し、産学官の連携による技術開発と政策提言を加速させる方針を示した。
・報道によると、本会議は従来のIGNSSカンファレンスの実績を継承しつつ、より広範な宇宙・防衛産業との統合を目指すものである。
【編集部コメント】
GNSS信号への妨害や偽装(スプーフィング)が世界的な安全保障リスクとなる中、オーストラリアが国内の専門組織を統合し、国を挙げてPNT能力の強化に乗り出した点は注目に値する。
広大な国土と海洋管轄区域を持つ同国にとって、衛星測位の信頼性は資源採掘や物流の生命線である。新たなカンファレンスが、従来の測位技術だけでなく、LEO(低軌道)衛星や自律航法センサーを含めた「複合的なPNTエコシステム」を構築する足掛かりとなることが期待される。
【出典情報】
公式リリース
PNT2026
参照情報(報道)
SPACE & DEFENSE