【要点】
・米国のスタートアップTrustPointが、独自の衛星測位サービスの初期展開目標を2027年に設定したと発表した。
・同社は地球低軌道(LEO)に多数の小型衛星を配置し、GPSに依存しない測位・航法・タイミング(PNT)情報を提供する。
・競合他社がGPSと同じLバンドを使用するのに対し、TrustPointはCバンド(5010-5030 MHz)を採用して差別化を図る。
・Cバンドの利用により、既存のGNSS信号との干渉を避け、より強力な信号強度と耐ジャミング性を実現する。
・提供される信号は暗号化され、なりすまし(スプーフィング)に対する高いセキュリティ機能を備える予定である。
・マイクロサテライト(超小型衛星)を用いることで、低コストかつ迅速なコンステレーション(衛星群)構築を目指す。
・報道によると、このサービスは商業ユーザーおよび防衛・政府機関向けの「代替PNT(A-PNT)」需要をターゲットとしている。
【編集部コメント】
LEOPNT(低軌道測位)市場では、XonaSpaceSystemsなどが既存の受信機と親和性の高いLバンドで先行しているが、TrustPointはあえてCバンドを選択する独自路線を明確にした。Cバンドはアンテナ設計などに課題があるものの、周波数が混雑しておらず、意図的な妨害を受けにくい利点がある。
2027年という具体的なターゲット設定は、技術実証フェーズから商用実装フェーズへの移行を意味しており、特に電波干渉が激しい紛争地帯や重要インフラ防護の観点から、軍事・防衛セクターの関心を集めるだろう。

【出典情報】
公式リリース
Inventory of Complementary, Alternative, and Augmentative PNT Solutions
参照情報(報道)
なし