【要点】
・米空軍研究所は実験用測位衛星である「NTS-3」をフロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地から打ち上げる予定です。
・打ち上げにはユナイテッド・ローンチ・アライアンス社の新型ロケットであるバルカンが使用されます。
・この衛星は、位置・航法・時刻(PNT:衛星を使って自分の位置や正しい時刻を知る技術)の信頼性を高める実証実験を目的としています。
・本件は「ヴァンガード(研究成果を迅速に実用化するための最優先開発項目)」と呼ばれるプログラムの第一弾に指定されています。
・米国が測位技術に特化した実験衛星を打ち上げるのは、現在のGPSの基礎となった衛星以来、約50年ぶりとなります。
・搭載されるソフトウェア定義無線(通信機能をプログラムによって変更できる技術)により、打ち上げ後も地上からの操作で機能を更新できます。
・報道によると、静止軌道付近で作動するこの衛星は、妨害電波への耐性強化や地上設備との連携能力を試験する計画です。
【編集部コメント】
本計画は、従来のGPS(全地球測位システム)に依存しすぎない、より堅牢な測位インフラの構築を目指す米宇宙軍の戦略に基づいています。電子戦による妨害が懸念される現代の安全保障環境において、軌道上で機能を柔軟に変更できる技術の検証は、将来の軍事および民間の測位精度を維持するための重要な一環として位置付けられます。
【出典情報】
公式リリース
AFRL’s NTS-3 Vanguard Set for Launch Aboard ULA Vulcan Rocket
参照情報(報道)
なし