【要点】
・欧州宇宙機関(ESA)の木星氷衛星探査機「JUICE」が、恒星間彗星「3I/ATLAS」の撮影に成功したと2025年12月6日に報じられました。
・撮影は2025年11月2日、探査機が彗星に約6,600万kmまで最接近する直前に実施されました。
・本来はナビゲーションカメラのテスト目的でしたが、予想以上に鮮明な彗星の活動が捉えられています。
・画像には、彗星核を取り巻く「コマ(ガスや塵の大気)」や、プラズマとダスト(塵)の2種類の尾が確認されました。
・3I/ATLASは2025年7月に発見された、観測史上3番目となる恒星間天体(太陽系外から飛来した天体)です。
・JUICEに搭載された5つの科学機器でも詳細な観測が行われましたが、そのデータの地球受信は2026年2月になる見込みです。
・報道によると、今回の観測は探査機の通信アンテナが太陽避けとして機能している期間に行われたため、データ転送に制限が生じています。
【編集部コメント】
「3I/ATLAS」は、オウムアムア(1I)、ボリソフ(2I)に続く史上3例目の恒星間天体であり、太陽系形成以前の始源的物質を含んでいる可能性がある極めて重要な研究対象です。木星を目指す長旅の途にあるJUICEが、この千載一遇の機会を捉え、本来の目的外である天体の詳細な活動を記録したことは、ミッション運用の柔軟性と搭載機器の性能の高さを示しています。2026年の詳細データ到着が待たれます。
【出典情報】
公式リリース
Comet 3I/ATLAS shows activity in Juice navigation camera teaser
参照情報(報道)
Orbital Today
Space.com