【要点】
・The Exploration Company(TEC)は、衛星の寿命延長を目的とした軌道上補給船「Oura」を開発中であることを2025年11月25日の進捗報告で明らかにしました。
・Ouraの開発は、欧州宇宙機関(ESA)の「軌道上実証(InSPoC)」イニシアチブの一環として資金提供を受けています。
・TECは、Thales Alenia Space、GMV、SENER、Almatech、CDSといった企業からなるコンソーシアムを主導しています。
・このプロジェクトの目的は、顧客の宇宙機とドッキングし、非極低温の推進剤を補給するシステムの開発です。
・現在、開発はフェーズB2段階にあり、技術成熟度レベル(TRL)6までのプロトタイプ開発と実証を目指しています。
・2028年には、低軌道(LEO)でThales Alenia Space製の衛星とドッキングし、推進剤、電力、データの転送を行う実証ミッションが予定されています。
・InSPoCイニシアチブは、軌道上での移動、操作、サービス、燃料補給を可能にする基盤技術の実証と、標準化されたドッキングインターフェースの普及を目指しています。
【編集部コメント】
TheExplorationCompany(TEC)は、モジュール式宇宙船「Nyx」で知られていますが、今回の「Oura」開発により、軌道上サービス市場への本格参入を表明した形になります。ESAの支援を受けたこのプロジェクトは、欧州が独自の軌道上インフラ維持能力を確保するための重要なステップです。特に、推進剤の補給による衛星寿命の延長は、宇宙資産の持続可能性を高め、デブリ(宇宙ゴミ)低減にも寄与する技術として注目されます。
【出典情報】
公式リリース
The Exploration Company awarded InSPoC-1 Phase B2 by ESA within future space transportation programme (FLPP)
参照情報(報道)
Behind The Black