【要点】
・2025/12/08の報道によると、NASAと産業パートナーは低軌道(LEO:高度2,000km以下の低軌道)で商用ロボットアームの実証を行い、2027年後半の打上げを計画している。
・NASAはこの実証をFly Foundational Robots(FFR)ミッションとして位置付け、宇宙での作業手段となるロボティクスの運用経験を得る目的だと説明した。
・ロボットアームはMotiv Space Systemsが提供し、器用な把持と操作、工具の自律使用(ロボットが自動で工具を扱う機能)、機体構造上を移動する機能を備えるとされた。
・NASAはAstro Digitalと契約し、相乗り型の軌道上試験(既存の衛星プラットフォームに搭載して実証する方式)として同社の宇宙機でFFRペイロードを運用する。
・NASAは、軌道上サービス・組立・製造(ISAM:宇宙空間での整備や組立、製造)に向けて、ロボットによる衛星の修理や燃料補給、宇宙や月・火星での拠点やインフラの構築などの用途を想定している。
・FFRでは外部の研究者らが運用に参加できる枠を設け、NASAが最初の運用者になり、米国内の追加パートナー参加も募るとしている。
・NASAは、宇宙でのロボティクス実証で得た知見が、地上の建設、医療、輸送などの分野の自動化技術にも波及し得ると述べた。
【編集部コメント】
低軌道で商用ロボットを運用し、将来の衛星整備や軌道上組立へ段階的につなげる取り組みの一環として位置付けられる。飛行機会プログラムを用いた相乗り実証により、宇宙ロボティクスの商用化と利用者拡大を同時に狙う構図が示されている。

【出典情報】
公式リリース
NASA’s Fly Foundational Robots Demo to Bolster In-Space Infrastructure
参照情報(報道)
Notebookcheck
SpaceDaily