【要点】
・米国Viasatは2025/12/11の発表で、韓国Innospaceの初の商業打上げに向けて同社のロケット・テレメトリサービスを提供するとした。
・提供されるInRangeは、打上げ中のテレメトリ(機体の状態を地上に送る計測データ)を離昇からペイロード分離まで連続的に中継する設計だとされた。
・InRangeは静止軌道(高度約3.6万kmで地上から同じ位置に見える軌道)のLバンド(1〜2GHz帯)衛星を用い、地上局の見通し外でも通信を維持すると説明された。
・報道によると、対象ミッション「SPACEWARD」はブラジル北部のアルカンタラ射場から2025/12/17に打上げ予定で、日程は11/22から変更された。
・Hanbit-Nano(ハンビット・ナノ)は登録済みペイロード8件(小型衛星5基+非分離の実験装置3件)をLEO(高度2,000km以下の低軌道)へ投入し、象徴的なブランディング用モデル1点も搭載するとされた。
・Innospaceは3Dプリントなどの製造技術と、複数燃料を組み合わせるハイブリッド推進(燃料方式の一種)で小型衛星向けの低コスト打上げを狙うとしている。
・Viasatは本件がInRangeの商業ミッションでの初適用になると位置付け、同サービスはHaloNet(近地球の宇宙・地上間通信向けサービス群)の一部だと説明した。

【編集部コメント】
小型衛星の打上げ需要増を背景に、発射中の機体データを途切れなく取得する手段の整備が進んでいる。
静止衛星中継のテレメトリは地上局の見通し制約を補う仕組みとして、新興ロケット事業者の運用信頼性向上策の一つに位置付けられる。

【出典情報】
公式リリース
Viasat Rocket Telemetry Service Selected by INNOSPACE for First Ever Commercial Launch from Brazil
参照情報(報道)
Orbital Today
ExecutiveBiz