【要点】
・2025/12/10の報道によると、NASAは研究パートナーとともに、宇宙飛行で使える再利用式の月経カップ(月経血を回収するシリコーン製容器)の適用可能性を評価している。
・対象とされるカップは医療用シリコーン製で、保管スペースが小さく、使い捨て製品の廃棄物を数カ月分削減できる点が利点とされる。
・研究者は2022年に市販 of 月経カップ2個を無人ロケットの搭載物として飛行させ、振動や加速度を受けた後も漏れや材料劣化が確認されなかったと報告した。
・今後は微小重力(ほぼ無重力に近い状態)で、装着・取り外し・洗浄の手順が安全に行えるかを検証する必要がある。
・報道によると、流体挙動(液体の動き)や滅菌方法、生命維持装置(空気・水の循環設備)への影響など、運用面の適合性も評価項目に含まれる。
・現在は多くの乗員がホルモン抑制(避妊薬などで月経を止める方法)を選ぶ一方、長期ミッションでは薬剤や使い捨て製品の補給量が課題になり得る。
・実運用に向けては、国際宇宙ステーション(ISS:低軌道の有人実験施設)での試験を通じて、安全性と取り扱い手順を確認することが求められると報じられている。
【編集部コメント】
月経管理は個人の衛生・医療選択に直結する一方、宇宙船は水量・保管容量・廃棄物処理が制約となる。とくに閉鎖型の生命維持装置では、体液や洗浄水が設備に与える影響評価も欠かせない。長期探査で乗員の多様化が進む中、ISSでの実証を含む再利用型製品の検証は、補給負担と廃棄物を抑えつつ居住性を高める取り組みの一環と位置付けられる。

【出典情報】
公式リリース
7.0 Habitability Functions
Spaceflight-tested menstrual cup offers choice on long missions
参照情報(報道)
Inshorts
Space.com