【要点】
・2025/12/9、スペースXはNROL-77(NROの偵察衛星ミッション)を米国フロリダ州ケープカナベラルのSLC-40(発射施設)から打ち上げた(米東部時間14:16、UTC19:16)。
・NRO(米国の偵察衛星運用機関)は、同ペイロードがNROにより「設計・製造・運用」される国家安全保障ペイロードで、軌道投入が成功したと発表した。
・使用されたファルコン9第1段ブースターB1096は4回目の飛行で、打上げ約8分半後にLZ-2(陸上の回収地点)へ着陸した。
・B1096は過去にNASAのIMAP(太陽風観測ミッション)やアマゾンの「Kuiper Falcon 01」、スターリンク打上げに使用されたと報じられた。
・NROは本ミッションがNSSL(国家安全保障宇宙打上げの調達枠組み)によるもので、米宇宙軍のSSCなどと連携して実施したと説明した。
・NROはNROL-77がNSSLフェーズ2契約におけるスペースXでの2回目のNROミッションだとし、2025年のNRO打上げとしては10回目で最終と位置付けた。
・報道によると、打上げ後の配信は第1段着陸の後にNROの要請で終了し、上段からの展開時刻や投入軌道の詳細は公表されていない。

【編集部コメント】
国家安全保障ペイロードは詳細非公表が多いが、NSSL(国家安全保障宇宙打上げ)の枠組みで商業機の再使用を取り込み、打上げ頻度と費用の最適化を図る動きが続く。2025年のNRO最終ミッションとして、政府機関と民間事業者、射場運用部隊の連携に加え、任務保証(打上げ前後の品質管理)の設計が重要になる。

【出典情報】
公式リリース
NRO Successfully Launches NROL-77 Mission Through National Security Space Launch Program
NROL-77 Launch Press Kit
参照情報(報道)
Spaceflight Now
Space.com