【要点】
・韓国の大韓航空と現代ロテムは、再使用を前提とした35トン級メタンロケットエンジンの共同開発を開始した。
・事業は国防技術振興研究所(KRIT:国防分野の研究開発を統括する機関)が監督し、2030年10月まで継続する計画と報じられた。
・予算は約490億ウォン規模とされ、政府・研究機関・企業・大学が参加する枠組みとして整理されている。
・両社は2025年12月3日に大田で着手会議を開き、技術検証手順やリスク管理などの進め方を議論した。
・大韓航空はターボポンプ(燃料と酸化剤を高圧で送り込む装置)を主担当とし、極低温(約マイナス180度)と高温環境、毎分数万回転に耐える設計が課題とされた。
・現代ロテムはメタンエンジンの設計や燃焼器(燃料を燃やして推力を得る部位)などの開発を進める位置付けだとされた。
・メタン推進(メタン燃料を使う方式)はケロシン系より燃焼残渣(すす)が少なく、再使用機の整備性向上に寄与するとされ、国防用途とNew Space(民間主導の宇宙ビジネス拡大)の双方を支える基盤技術として言及された。
【編集部コメント】
再使用を前提とするメタン推進は、整備性と打上げコスト低減を狙う次世代発射体の国際的潮流に沿う。韓国ではKRITの統括の下、産学官の連携で推進系の中核部品を国内で確立する枠組みとして位置付けられる。
【出典情報】
公式リリース
대한항공, 현대로템과 손잡고 재사용 발사체용 ‘메탄 엔진’ 개발 본격 착수한다
현대로템, 국내 최초 재사용 발사체용 메탄엔진 개발 착수
参照情報(報道)
Space Connect
Telemetry Today