【要点】
・2025/12/09の報道によると、Seagate Spaceの半潜水式発射プラットフォーム「Gateway-S」が、ABSの洋上宇宙港要件で初めてAIP(概念設計段階の承認)を取得した。
・Gateway-Sは自律運用を想定した移動式の洋上設備で、再使用型ロケット(回収して再利用するロケット)の打上げと回収を海上で支援する目的で設計されている。
・船体は半潜水式(浮体の一部を水中に沈めて波の影響を減らす方式)で、海象による揺れを抑え打上げ時の安定性を高める設計だとされる。
・構造はコンテナ型のモジュールを組み合わせる方式で、任務やロケットの条件に合わせて構成を変えられると報じられている。
・ABSは2025/12/04の発表で、Gateway-Sが「ABS Requirements for Offshore Spaceports」に基づくAIPを取得し、洋上宇宙港としての設計要件への適合性を検証したと説明した。
・ABSは要件の背景として、動的測位(自動で船位を保持する制御)を備えた回収船などによりロケット回収が2015年の2回から2024年は100回超へ増えたと指摘している。
・報道によると、AIPは事業者や規制当局、投資家との協議を進めるための中間的な設計承認として位置付けられ、同社は拡張性のある洋上打上げ能力の実現を目指すとしている。

【編集部コメント】
再使用型ロケットの普及で海上回収や洋上発射台への需要が増える中、船級協会が海事の安全基準を宇宙運用へ適用する動きが加速している。今回のAIPは、沿岸宇宙港の混雑緩和や安全域確保を図りつつ、規制当局や保険の評価に資する枠組みとして、洋上での高頻度運用を制度面から後押しする一環として位置付けられる。
2025年12月、アメリカ船級協会(ABS)はシーゲート・スペース社が開発した無人半潜水型打ち上げプラットフォーム「Gateway-S」に対し、洋上宇宙港の新規定に基づく世界初の「AIP(基本承認)」を授与しました。この承認は、船舶や洋上構造物の設計が国際的な安全基準を満たしていることを公的に証明するものであり、従来の地上射場のキャパシティ不足を解消する「洋上打ち上げ」の商用化に向けた大きな一歩となります。

SpaceXAutonomousSpaceportDroneShips(ASDS)この動画では、洋上でのロケット回収に不可欠な自律型スペースポート・ドローン船の仕組みや、洋上着陸が打ち上げ能力の向上にどのように寄与しているかが解説されており、洋上宇宙インフラの重要性を理解するのに役立ちます。
【出典情報】
公式リリース
ABS Approves Seagate Space’s Modular Offshore Launch Platform
参照情報(報道)
Marine Log
Container News