【要点】
・米国の投資会社Balerion Space Venturesが、2025/12/8に3社への戦略的な出資を発表した。
・出資先はAntares Industries、Samara Aerospace、Valar Atomicsの3社で、宇宙・防衛と産業向け基盤技術を対象とすると報じられた。
・Antaresは、短期間で現地展開できるモジュール型の小型原子炉(分散配置して自立電力を供給する発電設備)の開発を進めているとされた。
・Samaraは、高精度の宇宙機プラットフォームを開発し、姿勢制御(衛星の向きを精密に保つ技術)による機動的な軌道上運用を狙うとされた。
・Valarは、産業用の大電力やプロセス熱に向けた原子炉技術に取り組み、TRISO燃料(多層被覆粒子燃料)などを用いる設計にも言及があると報じられた。
・Balerionは、各社の製品開発、施設整備、商用化マイルストーン達成を資金面で後押しする方針だとした。
・同社は年次総会で、投資内容と市場観を説明する予定だと報じられた。

【編集部コメント】
民間資金が、衛星運用の基盤(高精度プラットフォーム)と、宇宙・防衛運用を支える電力(小型原子炉)を同時に狙う動きとして整理できる。宇宙経済の拡大に伴い、電力・製造・運用の“地上側の制約”を解く投資テーマが前面化している。

【出典情報】
公式リリース
Balerion Space Ventures Announces Strategic Investments in Three Companies Building the Infrastructure for America’s Next Industrial Revolution
参照情報(報道)
The Malaysian Reserve
SpaceDaily