【要点】
・2025/12/11の報道によると、中国の天津電源研究所と中国電子科技集団(CETC)がレーザー光を電力に変える高効率の受光変換器を開発した。
・報道によると、受光側で電力に変換する「レーザー無線給電」(レーザー光でエネルギーを運び、受光素子で電力化する方式)の実験系を構築した。
・報道によると、レーザー送電の到達距離は50m超で、ケーブル敷設が難しい環境での給電を想定した。
・報道によると、用途として宇宙機や月面探査車のほか、無人航空機などの移動体が挙げられた。
・報道によると、電源ケーブルが使えない場面や、太陽電池の発電が不安定になり得る条件での電力供給手段として位置付けられた。
・本件は「光電変換器」(光のエネルギーを電気に変えるデバイス)の性能が鍵で、受光側の効率が運用上の成立性に影響する技術として説明された。
・報道では、レーザー光を新たなエネルギー供給手段として宇宙輸送・探査の運用に活用する可能性が示された。

【編集部コメント】
宇宙機の電力は太陽電池と蓄電池が中心で、日陰や月面夜などでは運用制約が生じる。レーザー無線給電はケーブル不要で遠隔から電力を届けられる一方、送電側設備やビーム指向の管理が前提となる。本件は受電側の変換効率を高め、適用範囲を広げる試みとして位置付けられる。実用化には宇宙環境での耐放射線性や熱設計、長期信頼性の評価が重要になる。

【出典情報】
公式リリース
Thermally matched vertical multijunction laser power converters: Design and fabrication for wireless power transmission
参照情報(報道)
なし