【要点】
・Filtronicは2025年12月12日、2025年11月30日までの6カ月(H1 FY2026)の取引更新で、SpaceXから次世代E帯GaN製品(E帯=70〜90GHz帯の高周波、GaN=窒化ガリウム半導体)について最大規模の契約を得たと述べた。
・報道によると、同社は当該のSpaceX向け最大契約を47.3百万ポンド規模としており、同社の高周波RF(無線周波数)技術の成長要因になったとしている。
・同社は、欧州の大手航空宇宙メーカーから、主要な低軌道衛星(LEO=高度2,000km以下)コンステレーション向けにRFアセンブリを供給する€7百万(約580万ポンド)の複数年契約を獲得したと述べた。
・同社は、欧州の防衛大手企業から13.4百万ポンドの契約を獲得したと述べ、耐妨害性や冗長性を意識した通信需要が背景にあるとの見方を示した。
・同社は、2026年に宇宙の地上系(衛星と地上局の通信設備)での機会を狙った高周波GaN製品의 投入を計画していると述べた。
・同社は、550WのKa帯SSPA(Ka帯=衛星通信で使われる高周波帯、SSPA=固体電力増幅器)の開発に向けて120万ポンドの資金獲得を報告した。
・同社は、期中に本社・製造拠点の移転投資を自己資金で実施した上で、現金残高10.5百万ポンド(リース影響を除く実質のネットキャッシュ8.5百万ポンド)を確保し、通期は市場予想(売上高55.5百万ポンド、EBITDA=利払い・税・減価償却前利益10.9百万ポンド)並みを見込むと述べた。
【編集部コメント】
衛星通信や防衛分野では、高周波帯の無線部品(増幅器やRFアセンブリ)の量産能力が競争力に直結しやすい。今回の更新は、LEO衛星網や関連インフラの拡大を背景に、欧州・米国の顧客向け受注と製造投資を同時に進める動きとして位置付けられる。
【出典情報】
公式リリース
Half year trading update
参照情報(報道)
Prolific North
TheBusinessDesk.com