【要約】
・英国のエネルギーモデリング企業About:Energyは、豪州の宇宙エンジニアリング企業MP Spaceとの技術提携を12月10日に発表した
・MP Spaceは小型衛星向けを含む電源サブシステムの設計および製造を手掛けている
・同社はAbout:Energyのクラウド型電池解析基盤「The Voltt(電池挙動を仮想再現する解析ソフト)」を採用した
・宇宙環境条件に適したバッテリーセルの選定と性能検証がデジタル上で実施可能となった
・報道によると、物理試験への依存を減らすことで、開発工程における最大約6か月の遅延リスク低減が見込まれている
・寿命や劣化に関する検証済みデータは、MATLAB(数値解析用ソフト)などの設計シミュレーション環境に統合される
・本提携は、衛星電源システムの信頼性確保と設計サイクル短縮を目的としている
【編集部コメント】
衛星開発では、電源系の試験に時間とコストが集中しやすい。本件は、実機試験を補完するデジタルモデリングを活用し、設計初期段階での不確実性低減を図る取り組みと位置付けられる。ソフトウェア主導の設計支援と宇宙ハードウェア開発を組み合わせる動きは、国際的な宇宙産業サプライチェーンの分業深化の一環といえる。
【出典情報】
公式リリース
[About:Energy modelling drives critical derisking and confidence for MP Space in satellite power system development]:
https://www.aboutenergy.io/post/about-energy-modelling-drives-critical-derisking-and-confidence-for-mp-space-in-satellite-batteries
参照情報(報道)
[Engineer Live]:
https://www.engineerlive.com/content/aboutenergy-modelling-advanced-development-mp-spaces-satellite-power-system