【要約】
・JANUS Research Groupは米空軍研究所(AFRL)と共同で、軍事衛星を宇宙天気から保護するためのAIツール「SAAINT」を開発していると報じられた
・SAAINTは「Space Anomaly AI Nextgen Tool」の略称であり、太陽嵐による高エネルギー荷電粒子の影響を分析・予測する目的で設計されている
・ツールは衛星や地上局からのデータを統合し、独自のニューラルネットワークを用いて異常の原因が自然現象か敵対的行為かを識別する機能を備える
・報道によると、過去5年間で宇宙天気による影響で約12億ドル相当の軌道インフラが損傷・喪失したとされる
・現在の技術成熟度レベル(TRL)は4段階にあり、陸軍の合成訓練環境への統合も検討されている
・今後10万機以上の衛星が軌道上に存在すると予測される中、宇宙環境リスクの迅速な評価と対応の必要性が高まっていると報じられている

【編集部コメント】
本件は、AIを活用した宇宙環境モニタリングと異常原因の識別技術の開発が進展していることを示す事例と位置付けられる。太陽嵐や荷電粒子の影響は、衛星の故障や通信障害の主要な自然現象リスクとして認識されており、従来は別途分析していたデータを統合して原因分析まで可能にすることで、運用判断の迅速化を図る動きが進んでいる。特に敵対的行為と自然現象の区別は防衛用途で重要であり、宇宙状況把握(SDA)の高度化に寄与する技術の一つとして評価されつつある。

【出典情報】
公式リリース
公式リリースなし

参照情報(報道)
[National Defense Magazine]:
https://www.nationaldefensemagazine.org/articles/2025/12/12/new-ai-tool-aims-to-protect-military-satellites-from-space-weather