【要約】
・NASAジェット推進研究所(JPL)は12月11日、ローバー運用センター(ROC)を正式に開設した
・ROCは、月および火星探査におけるAIを活用した自律運用能力の向上を目的とする施設である
・JPLが30年以上にわたり蓄積してきた探査車運用の知見と、最新のAI技術を統合した運用基盤として設計された
・同センターは、NASA内部だけでなく民間宇宙企業やAI関連企業との連携拠点としても機能する
・開所式では、火星探査車Perseveranceの運用チームが生成AIを用いた安全な走行ルート計画のデモを実施した
・ROCは、2026年に月面で予定されている複数ロボット協調探査ミッション「CADRE(複数ローバー連携探査)」の支援も担う
・これにより、地上からの逐次指令に依存した運用から、探査機自身が判断する自律運用への移行が進められる

【編集部コメント】
本件は、宇宙探査におけるロボット運用が自律化の段階へ移行しつつあることを示す動きと位置付けられる。月や火星探査では通信遅延や環境不確実性が大きく、AIによる現地判断能力が運用効率と安全性を左右する重要な要素となる。ROCは、JPLの運用ノウハウを体系化し、官民連携を通じて実ミッションに適用するための中核拠点であり、将来の深宇宙探査を支える基盤整備の一環といえる。

【出典情報】
公式リリース
[NASA JPL Unveils Rover Operations Center for Moon, Mars Missions]:
https://www.jpl.nasa.gov/news/nasa-jpl-unveils-rover-operations-center-for-moon-mars-missions/

参照情報(報道)
[FinancialContent(TokenRing)]:
https://markets.financialcontent.com/dailybulletin/article/tokenring-2025-12-11-nasa-jpl-unveils-ai-powered-rover-operations-center-ushering-in-a-new-era-of-autonomous-space-exploration