【要約】
・世界経済フォーラム(WEF)は、京都大学と住友林業が共同開発した木造衛星「LignoSat(リグノサット)」を持続可能な宇宙技術として動画で取り上げた。
・LignoSatは従来の金属製衛星と異なり、宇宙からの大気圏再突入時に完全燃焼し、有害な金属粒子を発生しないと期待される。
・この衛星は一辺10センチの超小型CubeSat(キューブ衛星)で、京都大学と住友林業が長年の共同研究プロジェクトで開発したものとされる。
・日本の伝統的な木工技術を用い、ネジや接着剤を使わず組み立てられた構造が特徴であると報じられている。
・過酷な宇宙環境における木材の安定性が実証されており、将来的に月や火星での素材利用などへの応用可能性が示唆されている。
・WEFは、急増する衛星打ち上げとスペースデブリの問題に対し、木造衛星が「クリーンな宇宙開発」のモデルとなる可能性を評価した。
【編集部コメント】
世界経済フォーラムがLignoSatを取り上げたことは、宇宙開発分野における環境負荷低減の観点が国際的な議論として高まっていることを示す。特に金属衛星の再突入時に発生する微粒子問題を回避できる材料として木材の利用可能性が示されたことは、持続可能性や規制環境への対応にも影響を与えうる。今回の特集は、サステナブル宇宙技術の潮流の一端を象徴している。
【出典情報】
公式リリース
World Economic Forum “First Wooden Satellite” 動画紹介ページ:
https://www.weforum.org/videos/first-wooden-satellite/
参照情報(報道)
Space.com : World’s 1st wooden satellite deploys from ISS to demonstrate cleaner spacecraft tech
https://www.space.com/space-exploration/satellites/worlds-1st-wooden-satellite-deploys-from-iss-to-demonstrate-cleaner-spacecraft-tech