【要約】
・米国防メディアによると、宇宙軍の迅速宇宙開発イニシアチブ「Agile Space」関連の入札(Solicitation)が停止・遅延していると報じられた。
・この遅延の主因は、2026年度国防権限法案(NDAA)で中小企業技術革新制度(SBIR)および中小企業技術移転制度(STTR)の権限が更新されなかったことにあるとされる。
・SBIR/STTRは、中小企業やスタートアップの技術開発を支援する連邦プログラムであり、現在は新規公開提案の資金枠が凍結状態にあると報じられている。
・この状況は、宇宙軍の迅速な能力構築を目的としたRFP(提案依頼書)の発行プロセスに影響を及ぼしている。
・Defense Dailyの報道では、Space Rapid Capabilities Office(RCO)が複数の技術提案に関する仕様調整を進めているものの、資金確保の不透明さがプロセス全体の遅れにつながっているとされる。
・遅延が長引くと、中小宇宙スタートアップの研究開発計画やキャッシュフローに悪影響を与える可能性が指摘されている。

【編集部コメント】
Agile Space は、従来型の大型契約中心の調達とは一線を画し、中小企業やスタートアップ技術を迅速に取り込むための枠組みとして重要視されてきた。だが、SBIR/STTR の立法的権限が更新されない限り、その資金供給基盤が途切れることで入札プロセス自体が足踏み状態にある点は、米国防総省の調達制度の構造的課題を浮き彫りにしている。研究開発スピードと制度運用のスピードの不一致は、中小技術者コミュニティにとって重大な障壁となる可能性が高い。

【出典情報】
公式リリース
公式リリースなし

参照情報(報道)
Defense Daily:
https://www.defensedaily.com/solicitation-for-agile-space-effort-held-up-by-sbir-sttr-funding-issue/space/

Via Satellite(転載):
https://www.satellitetoday.com/government-military/2025/12/14/space-rco-solicitation-for-agile-space-effort-held-up-by-sbir-sttr-funding-issue/