【要約】
・米宇宙軍は国家偵察局(NRO)と連携し、宇宙空間から航空機や無人機を探知・追跡するAMTI(空中移動目標探知)衛星の調達準備を進めていると報じられた。
・この取り組みは、地上や航空機に依存しない監視能力の強化を目的としている。
・背景には、NATOが進める早期警戒管制能力(AWACS、早期警戒管制機)の将来像見直しがある。
・オランダは、E-3Aの後継として検討していたE-7A Wedgetail(早期警戒管制機)6機の導入計画を再評価している。
・これにより、単一の有人航空機フリートに依存しない分散型の監視・警戒網構築に関する議論がNATO内で加速している。
・宇宙軍は、A2/AD(接近阻止・領域拒否)環境下でも機能する宇宙センサーを重視する一方、当面は航空機と宇宙資産を組み合わせた段階的移行が現実的と認識している。

【編集部コメント】
本件は、長年NATOの中核を担ってきたAWACS能力の一部が、将来的に宇宙ベースの監視へ移行する流れを示している。宇宙からの監視は生存性の面で優位性がある一方、高速で移動する航空目標を常時追跡するには高い技術力と多数の衛星が必要となる。有人機への大型投資を再検討する同盟国の動きは、宇宙センサーを含む多層的監視体制への移行を後押しする要因となりそうだ。

【出典情報】
公式リリース
公式リリースなし

参照情報(報道)
Meta-Defense.fr:
https://meta-defense.fr/en/2025/12/12/us-space-force-detection-amti-nato/

Breaking Defense:
https://breakingdefense.com/2025/12/amti-asap-space-force-readying-multi-source-acquisition-for-satellites-to-track-aircraft/