【要約】
・米宇宙軍は、多層型ミサイル防衛構想「ゴールデン・ドーム」の一環として、宇宙空間で飛行中の弾道ミサイルを迎撃する構想の検討を開始した。
・対象となるのは、ミサイルが宇宙空間を慣性飛行する中間段階(ミッドコース・フェーズ)である。
・これは、先行して進められている打ち上げ直後を狙うブースト段階迎撃の検討に続く動きである。
・ミッドコース段階は飛行時間が長く、迎撃機会を複数確保できる利点がある。
・宇宙軍は、地上配備迎撃ミサイル(GBIやNGI)を補完し、防衛火力の多層化を図る考えである。
・迎撃手段については、物理的破壊に限定せず、複数の技術的選択肢を検討対象としている。

【編集部コメント】

ブースト段階に続き、ミッドコース迎撃まで視野に入れたことで、宇宙配備型の多層防衛網構築が現実的な政策議題として浮上した。最大の課題は、デコイと実弾頭を識別する技術だが、宇宙にセンサーと迎撃能力を配置することで、地上システムの制約を補完できる可能性がある。冷戦期の構想とは異なり、小型衛星や分散配置を前提とした現代的アーキテクチャとして再定義されつつある点が特徴だ。

【出典情報】

公式リリース
公式リリースなし

参照情報(報道)
Air & Space Forces Magazine:

USSF Eyes More Space-Based Interceptors to Take Missiles Out Midcourse

Defence Industry Europe:

U.S. explores space-based midcourse interceptors as Golden Dome missile defence programme expands