【要約】
・米フロリダ大学などの研究チームが、宇宙船組立施設に存在する細菌について新たな研究結果を報告した。
・調査対象には、NASAや欧州宇宙機関(ESA)のクリーンルームで確認された細菌が含まれる。
・対象となった細菌は「Tersicoccus phoenicis」と呼ばれる。
・この細菌は代謝活動を極端に低下させ、通常の生存確認試験では検出されにくい状態になることが示された。
・胞子を形成しないにもかかわらず、洗浄剤や乾燥、無菌管理環境に耐性を示すと報告されている。
・一見すると非活性状態に見えるが、条件が整えば再び活動を再開する可能性が指摘された。
・将来の惑星探査において、地球由来微生物による汚染リスクへの注意が必要とされている。
(解説:惑星保護=地球微生物による他天体汚染や逆汚染を防ぐ国際的指針)

【編集部コメント】
本研究は、宇宙機の清浄度管理における前提条件を再検討する必要性を示している。従来は芽胞形成菌が最大のリスクとされてきたが、異なる生存戦略を持つ微生物の存在が明らかになった。生命探査やサンプルリターン計画が進む中で、検疫や除染手法の高度化が求められる状況を示唆する内容といえる。

【出典情報】
公式リリース
公式リリースなし

参照情報(報道)
SpaceDaily:
https://www.spacedaily.com/reports/The_bacteria_that_wont_wake_up_found_in_spacecraft_cleanrooms_999.html