【要約】
・2025年12月16日、民間衛星の観測データを用いて世界のエネルギー施設からのメタン排出を分析した調査結果が報じられた。
・調査には、カナダのGHGSat社が運用する高解像度センサーを搭載した衛星群の観測データが使用された。
・石油、天然ガス、石炭に関連する計3,114か所の施設を対象に、施設単位で排出状況が推定された。
・国別統計では把握が難しかった個別の漏出地点や排出パターンが明らかになったと報じられている。
・石油・ガス施設では排出が断続的である一方、石炭採掘施設では継続的な放出傾向が確認された。
・排出源は中央アジア、北米、ロシアなど特定の地域に集中していることが示された。
・得られた詳細な地図情報は、企業や規制当局が対策の優先順位を判断する材料となる。
【編集部コメント】
本件は、衛星観測が気候関連データの把握において、国単位の推計から施設単位の可視化へと進展している状況を示す事例と位置付けられる。排出源を具体的に特定できる技術は、事業者による管理改善や規制当局の実効的な対応を支える基盤となる。宇宙技術を活用した常時監視は、エネルギー分野における環境対策の実務的手段として国際的な重要性を高めている。
【出典情報】
公式リリース
High-resolution satellite observations reveal facility-level methane emissions worldwide:
https://www.eurekalert.org/news-releases/1108806
参照情報(報道)
Space.com:
https://www.space.com/science/climate-change/private-satellites-pinpoint-methane-emissions-from-oil-gas-and-coal-facilities-worldwide