【要約】
・2025年12月18日、京都大学の野田進教授とKDDI総合研究所などの研究チームが、宇宙光通信向けの新たな基盤技術を実証したと報じられた。
・研究では、ナノメートル単位で光を制御できるフォトニック結晶を用いたレーザー技術を活用している。
・本技術により、従来の電波通信と比べて大容量のデータを高速で伝送できる可能性が示された。
・約6万キロメートルに相当する距離での光通信実験に成功し、既存の実証記録を更新した。
・光の周波数を変化させて信号を伝える方式により、通信装置の小型化と省電力化を実現した。
・独自設計のレーザーにより信号ノイズを低減し、通信の安定性が向上した。
・月探査などの深宇宙探査における通信インフラへの応用が想定されている。
・本研究を主導した野田教授は、関連する研究成果により英国のランク賞を受賞した。
【編集部コメント】
本件は、宇宙通信の大容量化と装置小型化を同時に実現する技術開発の一環と位置付けられる。半導体技術を基盤とするフォトニック結晶レーザーは、従来の大型光通信装置に代わる選択肢となり得る。将来の月面拠点や深宇宙探査と地球を結ぶ長距離通信において、日本発の光技術が果たす役割を示す研究成果といえる。
【出典情報】
公式リリース
宇宙光通信に適した周波数変調型フォトニック結晶レーザーの開発に成功:
https://www.kddi-research.jp/newsrelease/2025/112602.html
参照情報(報道)
Japan Forward:
https://japan-forward.com/photonic-crystals-paving-the-way-for-space-based-optical-communication/
Impress Watch:
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/2066501.html