【要約】
・宇宙サービス開発を手掛けるアストロスケールが、回転状態にある人工衛星や宇宙物体の捕獲に関する新たな米国特許を取得した。
・対象物の内部空間と移動式のおもりを活用し、捕獲機側の重心位置を制御する手法が特徴である。
・推進剤を消費するスラスターを用いず、対象物の回転と同期することを可能にする。
・相対的な回転速度を低減することで、捕獲時の衝撃を抑え、機体損傷や破片発生のリスクを軽減する。
・この制御により、ロボットアームなどを用いた安定的な捕獲作業が可能になる。
・回転体への接近という軌道上サービスの難題に対し、燃料消費を抑えた解決策を提示する技術とされる。
・将来的には、衛星の燃料補給や軌道上メンテナンスなどへの応用が想定されている。
・報道によると、本技術は宇宙インフラの長期的な運用を支える基盤要素となる可能性がある。

【編集部コメント】
本件は、軌道上サービス市場における主要課題である制御不能な回転体への安全な接近を、機械的・物理的手法で解決しようとする一環と位置付けられる。推進剤の消費を抑える設計は、ミッション寿命の延長と運用コストの低減を両立させる点で重要である。衛星の再利用や延命を前提とした持続可能な宇宙利用を実現するための基盤技術として、今後の展開が注目される。

【出典情報】
公式リリース
アストロスケール、回転する衛星の捕獲と軌道上サービスを推進する新たな特許を発表:
https://www.astroscale.com/ja/news/astroscale-patent-advances-docking-and-servicing-of-tumbling-satellites

参照情報(報道)
SPACE & DEFENSE:

Innovation enables fuel-efficient capture of spacecraft

SatNow:
https://www.satnow.com/news/details/4388-astroscale-secures-patent-to-advance-docking-and-servicing-of-tumbling-satellites