【要約】
・米Aetherfluxは2025年12月16日、同社の軌道上データセンター衛星の計画を明らかにし、商用運用開始の目標時期を2027年第1四半期としている。
・同社はこの構想を「Galactic Brain」と呼び、宇宙空間の太陽光エネルギーを活用して計算処理能力を拡張する狙いを示している。
・発表はPRNewswire配信でも確認でき、地上データセンターの建設・電力接続にかかる時間的制約を回避する意図が説明されている。
・報道によると、初号機は軌道上での計算処理と電力利用の実証を目的とし、商用利用に向けたステップとして位置付けられている。
・衛星バスはApex Spaceの量産型プラットフォーム「Aries」を利用する計画で、ApexはAriesを中型LEO向けの構成可能なバスとして説明している。
・同社の公式サイトは、最初の「data center node」を商用向けに2027年Q1へ投入する計画であると記載している。
・宇宙環境下での運用では、放射線耐性や排熱管理が技術課題となり得る点が報道で指摘されている。
【編集部コメント】
Aetherfluxの計画は、AI計算需要の拡大に対して「電力供給の制約」を宇宙空間の太陽光で補うという発想を、軌道上の計算ノードとして具体化した事例と整理できる。量産型衛星バス(Aries)を採用する点は、衛星機体の開発期間を短縮し、実証のスピードを優先する手法と位置付けられる。一方で、軌道上での排熱や放射線対策、故障時の保守性といった基礎課題は依然として残るため、2020年代後半は大規模商用化ではなく、限定用途での実証を積み重ねる段階として捉えるのが妥当である。
【出典情報】
公式リリース
Aetherflux Announces Orbital Data Center; Targets Q1 2027(PRNewswire):
https://www.morningstar.com/news/pr-newswire/20251209ny42042/aetherflux-announces-orbital-data-center-targets-q1-2027
参照情報(報道)
Data Center Dynamics:
https://www.datacenterdynamics.com/en/news/aetherflux-orbital-data-center-to-be-operational-by-q1-2027/
Aetherflux公式サイト(計画概要):
https://www.aetherflux.com/