【要約】
・アリゾナ大学は2025年12月15日、軌道上データセンター開発プロジェクト「AZSCI(A-Z Sky)」の概要を公表した。
・AZSCIは大学の研究支援枠「Big Idea Challenge」に選定され、25万ドルのシード資金を獲得した。
・主任研究者のKrishna Muralidharan教授らが中心となり、軌道上での計算処理基盤の検討を進める構想が示されている。
・計画には、宇宙環境に耐える材料・機器設計や、通信・ソフトウェア要素の検証が含まれると説明されている。
・同チームは、軌道上データセンターの設計・運用要素を統合評価するため、システムの「デジタルツイン」を構築する方針を示した。
・デジタルツインでは、通信やソフトウェアを含む構成要素を仮想環境で検証し、サイバー攻撃等のシナリオに対する応答もモデル化する計画とされる。
・完成したデジタルツインを産業界や政府パートナーに提示し、得られたフィードバックを将来の物理プロトタイプ設計へ反映する構想が示されている。
【編集部コメント】
AZSCIは、軌道上データセンターを「実装前に仮想環境で統合評価する」研究アプローチとして位置付けられる。特にデジタルツインで通信・ソフトウェア・セキュリティ対応を含めて検証する方針は、宇宙環境での保守制約を前提に、設計段階でリスクを減らす取り組みと整理できる。産学官連携を視野に入れた検証計画は、宇宙コンピューティング分野における基盤設計・評価手法の確立に資する可能性がある。
【出典情報】
公式リリース
Big Idea Challenge powers orbital data center development:
https://news.arizona.edu/news/big-idea-challenge-powers-orbital-data-center-development
参照情報(報道)
University of Arizona College of Engineering:
https://news.engineering.arizona.edu/news/big-idea-challenge-powers-orbital-data-center-development