【要約】
・NASAは近地球圏ミッションの通信を商用サービスへ移行する取り組みとして、Communications Services Project(CSP)の進捗を公表した。
・NASAは長年運用してきた追跡・データ中継衛星システム(TDRS)について、将来的な退役を見据えた移行を進めている。
・移行の一環として、複数の民間企業が衛星通信リレーの新しい能力を実証しており、NASAは段階的に商用サービス活用を広げる方針を示している。
・実証テーマには、従来の電波通信に加えて光通信(レーザー通信)を用いた高速・大容量の中継が含まれる。
・CSPはNASAが所有・運用する仕組みを拡張するのではなく、商用サービスを購入して利用するモデルを想定している。
・商用移行に向けた実証・検証は今後も継続され、TDRS依存を減らしながら運用移行を進める計画とされる。
【編集部コメント】
宇宙機の通信は運用継続性と冗長性が重要で、従来は政府が中継インフラを保有してミッションを支えてきた。
CSPの枠組みは、官が要件と運用基準を示し、民がサービスとして提供する形へ移る取り組みの一環と位置付けられる。
光通信を含む商用ネットワークの実証が進むことで、近地球圏ミッションの通信設計における選択肢が増える可能性がある。
【出典情報】
公式リリース
[NASA’s Push Toward Commercial Space Communications Gains Momentum]: https://www.nasa.gov/technology/space-comms/nasas-push-toward-commercial-space-communications-gains-momentum/
参照情報(報道)
[Military Aerospace]: https://www.militaryaerospace.com/commercial-aerospace/article/55293768/nasa-seeks-commercial-relay-and-navigation-solutions-for-future-earth-orbit-missions
[ASDNews]: https://www.asdnews.com/news/defense/2025/12/17/nasas-push-toward-commercial-space-communications-gains-momentum