【要約】
・MT AerospaceはAriane 6の上段向けに開発するCFRP(炭素繊維強化プラスチック)構造が予備設計審査(PDR)を通過したと伝えられた。
・取り組みはCOSTELASプロジェクトの一部として進められている。
・狙いは金属構造に比べた質量低減で、上段の効率向上につなげる設計思想が示されている。
・設計上の特徴として、セグメント化したサンドイッチパネル構造の採用が紹介されている。
・軽量化は機体全体の構造重量に影響し、結果として搭載余力の拡大につながり得る要素として位置付けられる。
・上段の複合材化は段階的な性能向上策の一つとして検討されており、今後の設計成熟と検証が続く見通しである。
・極低温推進剤を扱う上段では材料・接合・気密などの要件が厳しく、開発は技術検証を重ねながら進む分野とされる。

【編集部コメント】
上段は推進剤タンクや構造がロケット性能に与える影響が大きく、軽量化は搭載余力の改善に直結しやすい。
一方で、極低温環境での気密性や耐久性を満たす複合材構造の実装には課題が多く、設計審査の通過は開発の節目として整理できる。
今後は、設計段階から製造・試験・運用要件へ移行する過程で、量産性と信頼性の両立をどこまで実証できるかが焦点となる。

【出典情報】
公式リリース
[Tough tests no problem for carbon-fibre cryo fuel tanks]: https://www.esa.int/Enabling_Support/Space_Transportation/Future_space_transportation/Tough_tests_no_problem_for_carbon-fibre_cryo_fuel_tanks

[MT Aerospace AG receives order for series production of structural components and tanks for the industrial ramp-up of Ariane 6]: https://www.mt-aerospace.de/news-details-en/mt-aerospace-ag-receives-order-for-series-production-of-structural-components-and-tanks-for-the-industrial-ramp-up-of-ariane-6.html

参照情報(報道)
[CompositesWorld]: https://www.compositesworld.com/news/mt-aerospace-cfrp-upper-stage-tank-for-ariane-6-passes-preliminary-design-review