【要約】
・欧州宇宙機関(ESA)は新型固体ロケットモーター「P160C」が地上認定審査を通過したと発表した。
・P160Cは、Ariane 6のブースターとVega-Cの第1段で使われるP120Cの改良型として設計されている。
・推進薬を14トン超増やすことで、同じ系統の機体構成のまま打ち上げ能力の向上を狙う。
・審査通過により、最初のフライトユニット4基の統合作業に向けた準備が整ったとされる。
・初飛行はAriane 6の4本ブースター構成で、2026年に行う計画が示されている。
・Vega-Cへの導入は、Space Riderミッションで2028年を見込む方針が示されている。
・製造を担うEuropropulsionは、年35基以上の生産を可能にする増産体制の構築を進めている。
【編集部コメント】
固体モーターは、ロケットの推力と運用性を左右する主要要素であり、改良による性能増は打ち上げ能力の直接的な押し上げにつながる。
P160CはAriane 6とVega-Cで共通化される部品として整備が進められており、性能向上と量産体制の両立を図る取り組みの一環と位置付けられる。
認定審査の完了と初期ユニットの統合準備は、今後の運用計画に対して技術的な前提条件がそろったことを示す材料となる。
【出典情報】
公式リリース
[Europe’s next solid propellant rocket motor passes review]: https://www.esa.int/Enabling_Support/Space_Transportation/Europe_s_Spaceport/Europe_s_next_solid_propellant_rocket_motor_passes_review
参照情報(報道)
[The Register]: https://www.theregister.com/2025/04/25/beefier_booster_for_ariane_6/