【要点】
・2025年12月に宇石空間(中国の商業ロケット企業)がPre-Aラウンドで1億元超を調達した。
・報道によると本ラウンドは基石資本が主導し、興湘資本、拓丰创投、銀盈資本が参加した。
・宇石空間は調達資金をAS-1の二段用「共底推進剤タンク」(燃料と酸化剤の隔壁を共有するタンク)開発と、機体の総組立能力の整備に充てる方針とされた。
・宇石空間は2024年設立で、液体ロケット(液体推進剤を使うロケット)の低コスト化と短期間での再使用を狙う開発方針を掲げると報じられた。
・同社は「不锈钢機体」(高温環境に強く供給量が多いとされる素材)と「捕獲アーム回収」(地上設備で帰還機体をつかむ方式)を組み合わせる方式を採るとされた。
・AS-1は二段式の中型液体ロケットで、液体酸素・メタン推進(液体酸素とメタンを推進剤に使う方式)を採用し、中低軌道の衛星打上げ市場を想定すると報じられた。
・宇石空間はAS-1の二段機体が総組立・総合試験を完了し、初号機の二段が試験拠点へ搬送され推進系試験段階に入ったと説明したとされた。
・湖南省株洲市で再使用型の不锈钢液体ロケット開発拠点の建設が進み、フル稼働時は年8機の生産能力を見込むと報じられた。
【編集部コメント】
再使用型ロケットは打上げ単価を下げる手段として各国で開発競争が続いており、資金調達は試験・量産体制の整備と一体で進みやすい。本件は、推進剤タンクなどの主要構造の開発と総組立能力の整備に資金使途を明示した点で、実機試験から量産準備へ移る段階として位置付けられる。株洲の拠点整備が計画通り進むかが、AS-1の初号機準備と将来の生産能力に直結する論点となる。
【出典情報】
公式リリース
株洲北斗产业再添两大生力军
【参照情報(報道)】
36Kr Europe
Sina Finance