【要点】
・2025年12月15日公開の報道によると、人工知能(大量データで学習し推論する計算)の需要増を背景に、宇宙にデータセンター(計算設備)を置く構想が議論された。
・同報道は、米国ではデータセンターの建設が電力制約やNIMBY(施設建設への地域反対)で遅延し得るとして、必要電力が不足する可能性や2030年に向けた停電リスクへの警告を紹介した。
・同報道は、SpaceXやBlue Originなどに関わる業界の著名人が宇宙データセンター構想に言及し、検討の機運が高まったと伝えた。
・同報道によると、Googleは2027年までに試験衛星を打ち上げ、TPU(AI計算向けの自社半導体)が宇宙環境で動作するかを検証する計画を示した。
・同報道によると、Starcloudは実証衛星でLLM(大規模言語モデル)の学習を行い、GPU(並列計算に強い演算装置)を軌道上で運用したと発表した。
・報道は、宇宙では太陽光発電の活用と低温環境による冷却で地上の電力・冷却負荷を減らし得る一方、放射線の影響や保守・更新の難しさが課題になると整理した。
・同報道は、打上げ費用の低下が前提条件として挙げられ、Falcon Heavy(SpaceXの大型ロケット)やStarship(開発中の超大型ロケット)に関する輸送費の推計を紹介した。
・同報道によると、Aetherfluxは「インフラ回避」の文脈で、2027年に軌道上データセンター衛星の初号機打上げ計画を公表した。
【編集部コメント】
地上データセンターの電力・用地・許認可の制約が強まる中、計算資源を宇宙へ分散する選択肢が「制約回避の一環として」語られている。打上げ費用低下と衛星上計算の実証が議論を後押しする一方、放射線耐性や保守、系統連携などが商用化の論点として位置付けられる。
【出典情報】
公式リリース
Exploring a space-based, scalable AI infrastructure system design
How Starcloud Is Bringing Data Centers to Outer Space
Aetherflux Announces Orbital Data Center; Targets Q1 2027
Department of Energy Releases Report on Evaluating U.S. Grid Reliability and Security
【参照情報(報道)】
Substack
The Indian Express