【要点】
・米国宇宙軍(USSF)は2025年12月18日、宇宙試験プログラム「STP−S30」ミッションをバージニア州のワロップス島から打ち上げました。
・ロケットラボ社の小型ロケット「エレクトロン」により、米国東部標準時午前0時3分にミッドアトランティック地域宇宙基地から発射されました。
・今回の打ち上げは「ドント・ビー・サッチ・ア・スクエア」と命名され、円盤型の超小型衛星「ディスクサット」4機を高度約550kmの軌道へ投入しました。
・ディスクサットは、エアロスペース・コーポレーションが開発した、従来のキューブサット(10cm角の超小型衛星規格)に代わる直径1m、厚さ2.5cmの新型衛星です。
・ミッションの目的は、高度2,000km以下の低軌道(LEO)における展開機構の検証や、電気推進を用いた機動性の評価を行うことにあります。
・加えて、大気密度が高い高度300km以下の超低軌道(VLEO)での運用能力を実証し、将来の機動的な宇宙作戦への適用可能性を調査する予定です。
・今回の打ち上げは、当初計画されていた2026年4月から約5カ月前倒しで実施され、米国宇宙軍の要求に応じた迅速な対応能力が示されました。
・宇宙システム軍(SSC)は、本試験の結果が次世代の軍用宇宙システムのインフラ(宇宙活動を支える基盤施設)構築に寄与すると述べています。
【編集部コメント】
今回のミッションで注目すべきは、従来の立方体型とは異なる「ディスクサット」の実証試験です。薄型の形状は積載効率を高めるだけでなく、広い表面積による電力確保や機動制御に優位性をもたらします。計画を5カ月前倒しして実施された今回の成功は、米国宇宙軍が掲げる「即応型宇宙(戦術的な要求に迅速に応える宇宙利用)」の進展を象徴する一環として位置付けられます。
【出典情報】
公式リリース
Rocket Lab Executes Successful Launch of STP-S30 Mission for the Department of War
Space Force delivers experimental capabilities to orbit under the DoW Space Test Program
【参照情報(報道)】
Defense Daily
Space Launch Now