【要点】
・米宇宙軍の戦闘部隊司令部(Combat Forces Command)は2025年12月時点で、電子戦と衛星通信の新たな運用拠点を各1つ整備したと報道された。
・宇宙電子戦戦術運用センター(SEWTOC、電子戦の監視・妨害を統合運用する拠点)は、ミッションデルタ3(電磁戦要員の訓練と戦力提示を担う部隊)が最初の拠点をコロラドスプリングスで運用していると報道された。
・SEWTOCでは、Bounty Hunter(宇宙電子戦用システム)とRemote Modular Terminal(RMT、信号妨害装置)を統合していると報道された。
・戦闘部隊司令部はSEWTOCを通じて、電子戦システムを本土と海外作戦地域で組み合わせて運用する「ハイブリッド」な配備に対応する狙いがあると報道された。
・ミッションデルタ3はSEWTOCの追加整備と、Meadowlands jammer(Counter Communications Systemの改良型で衛星通信妨害に用いる地上システム)の統合を進め、同装備は2026年に運用入り予定だと報道された。
・戦闘部隊司令部は、複数のミッションデルタで運用能力の「所在地冗長化」を進めていると報道された。
・衛星通信運用センター(SOC、衛星通信を統合運用する拠点)は2025年9月に正式設置され、ミッションデルタ8の下で狭帯域・広帯域・保護SATCOM(通信容量や耐妨害性の異なる衛星通信系統)を単一フロアに集約し、2025年末までに商用SATCOM(民間衛星通信)も取り込む計画だと報道された。
【編集部コメント】
米宇宙軍は戦力提示を担う戦闘部隊司令部の下で、衛星通信と電子戦の運用を統合する中枢を整備している。電子戦では在外展開と本土運用を組み合わせる運用を前提に、拠点増設や装備統合を進める。衛星通信では各種SATCOMを集約し、情報・サイバー要素と併せて妨害への即応性を高める枠組みと位置付けられる。
【出典情報】
公式リリース
US Space Force establishes Combat Forces Command, welcomes new FLDCOM commander
L3Harris Delivers First Meadowlands Production Unit to US Space Force
【参照情報(報道)】
Air & Space Forces Magazine