【要点】
・フランスのITサービス大手ソプラ・ステリアは、2025年12月17日、宇宙システム工学とサイバーセキュリティの専門企業である欧州のスタリオン社およびネクソバ社を買収するための独占交渉に入ったと発表しました。
・今回の買収は同社の子会社であるCSグループを通じて行われ、2026年上半期中の取引完了を予定しています。
・買収対象となる2社は欧州9カ国で約700名の従業員を擁し、2025年度には合計で約1億ユーロ(約160億円)の売上を見込んでいます。
・この統合により、ソプラ・ステリアの宇宙・サイバー部門は売上高2億ユーロ、従業員数1,600名規模へと拡大し、市場での競争力を大幅に高めます。
・両社は欧州宇宙機関(ESA)や欧州気象衛星開発機構(EUMETSAT)などの主要な公的機関を顧客に持ち、高度な専門知識を提供しています。
・スタリオン社は宇宙ミッションの設計から運用までを支えるデジタル工学や、量子セキュリティを用いた宇宙システムの強靭化を強みとしています。
・ネクソバ社は宇宙分野に強固な基盤を持つサイバーセキュリティの運営者であり、リスク管理や規制遵守のための統合ソリューションを提供しています。
・宇宙・サイバー市場の拡大と地政学的な緊張の高まりを背景に、欧州における主権的で安全なデジタルインフラ(宇宙活動を支える基盤施設)の主要な提供者となることを目的としています。
【編集部コメント】
欧州の宇宙・サイバー市場が拡大する中、ソプラ・ステリアによる今回の買収は、域内での主権的なデジタルインフラ(宇宙活動を支える基盤施設)を強化する戦略的一環として位置付けられます。公的機関と強固な関係を持つ専門企業の統合は、安全保障や気象観測などの重要ミッションを支える能力を補完する構造的整理と言えます。
【出典情報】
公式リリース
Proposed acquisition of Starion and Nexova, European specialists in space systems engineering and cybersecurity
【参照情報(報道)】
TechMarketView