【要点】
・2025年12月18日、Rocket Labは小型ロケットElectronを打ち上げ、米国宇宙軍の技術実証ミッション「STP-S30」を成功させた。
・打上げは米バージニア州ワロップス島のLaunch Complex 2から実施され、4機の実験衛星が低軌道(LEO=高度2,000km以下)へ投入された。
・搭載された衛星は「DiskSat」と呼ばれる円盤型の小型衛星バスで、直径約1メートルの平板形状を特徴とする。
・DiskSatは、CubeSat(10cm角を基本単位とする立方体型小型衛星)とは異なる構造で、発電・通信・放熱設計の自由度を検証する目的がある。
・4機は高度約550kmの円軌道に分離され、うち2機は同高度で運用され、残る2機は超低軌道(VLEO=大気抵抗が大きい低高度域)での運用適性を実証する計画である。
・各機は電気推進(電力で推進剤を加速し軌道制御を行う方式)を用いた機動や、専用ディスペンサーによる分離機構の検証を行う。
・本ミッションは、米宇宙軍宇宙システムコマンド(SSC)が主導するSpace Test Program(STP)の一環として実施された。

【編集部コメント】
本件は、米宇宙軍が研究開発段階の衛星技術を早期に軌道で検証するSTPの取り組みとして位置付けられる。
DiskSatは、CubeSat規格の制約を補完する新たな小型衛星バスの可能性を評価する試みであり、特に高出力化や超低軌道運用への適用が焦点となっている。
商用小型ロケットを活用し、RSLPやOSP-4といった調達枠組みで迅速に打上げを行う点は、試験サイクル短縮と産業基盤活用の両立を図る動きと整理できる。

【出典情報】

公式リリース
NASA’s DiskSat Technology Demo Launches to Low Earth Orbit
Space Force prepares for DoW Space Test Program launch of four experimental satellites
Rocket Lab Executes Successful Launch of STP-S30 Mission

参照情報(報道)
Spaceflight Now